【お困りごと】
幻覚や妄想があり、日常生活の中で不安や混乱を感じている利用者さま。
【よくある対応例】
× 妄想の内容に触れない
× 話題を変える
× 現実的な説明で訂正しようとする
看護の教育現場では未だに「幻聴・妄想は否定も肯定もしない」という教育が
多くなされている。
「妄想を強化するから」という理由で
「妄想の内容を聞いてはいけない」「患者さんに妄想を語らせるべきではない」とも
言われているようである。
【晴るいろの関わり方】
晴るいろでは「幻覚」や「妄想」を【よく聴くこと】に徹している。
看護師に訴えられた幻聴や妄想など、それ自体をどうにかするのではなく、
・それによって生活の中で何に困っているのか?
・どのような場面で生活に支障が出ているのか?
などを共有し、それらと上手く付き合っていく方法を一緒に考えて生活行動で取り組んでいく。
またその奥に確かに存在する願望や希望を、利用者さんと一緒に掘り当てていくことを
行っている。
現実的な不安が強まると、妄想が高まるパターンがある。
妄想を直接取り扱うのではなく、不安に対処して間接的に妄想を弱めることを行っていき、
不安に思っていることをまずは吐き出してもらうことを大切にしている。
カタルシス効果*も狙っている。
しかしこれらの話は利用者さんにとっては話しにくい内容のものも多くある。
今までの生活過程で「なに、おかしなことを言っているんだ」「そんなことはない」と
否定されてきた方も多いからである。その為に晴るいろでは“対話”を大切にし
利用者さまがまずは安全な場所(空間)で安心して話せることを大切にする。
その為に『信頼関係の構築』をはじめの最重要事項としている。
*カタルシス効果・・・怒りなどのネガティブな感情を、話したり、泣いたり、
表現したりすることで「吐き出し」、その結果として得られる精神的な解放感や安心感、浄化作用のこと。