調子が悪くなる前に、“自分専用の取扱説明書”をつくる
晴るいろでは、症状が悪化したときに慌てず対応できる
「クライシスプラン」の作成を大切にしています。


『晴るいろ』でのサポート体制
- スタッフと一緒に作成可能
- 対話を重ねながら整理
- 状態に応じて見直しも行う

クライシスプランとは
「調子が悪い時はどういう時か?」
「自分が調子が悪い時は、どうするのか?」
といった、それぞれの『症状悪化のサイン』とその対処方法などを一覧にした行動計画書です。
人は体調が急に悪くなると、
「どうすればいいのかわからない」「判断できない」状態になりやすくなります。
そのため、調子が安定しているときに、
・自分の状態の変化
・自分でできること
・支援してほしいこと
・緊急時の対応方法
を整理しておくことで、
危機(クライシス)に直面し、判断力が落ちたときにも迷わず対応できます。
クライシスプランがもたらす安心
- 迷わず行動できる
- 支援者との連携がスムーズ
- 説明しづらいことも共有できる
など、クライシスプランを支援者と共有しておくことで、
言葉にしづらい不調や希望も伝わりやすくなり、
医師・訪問看護・関係機関との連携がスムーズになります。
天気で考えるクライシスプラン
晴るいろでは、状態の変化を下記のように例えて、整理する方法を用いています。
| ☀️ 晴れ|安定している時 |
| 生活リズムが整い、いつも通り過ごせている状態です。 |
| ☁️ くもり|注意が必要な時 |
| 「いつもと少し違う」「不安が強くなってきた」「頓服薬の使用が増える」など、 体調の変化が出始めているサインです。 早めに気づき、対処することで悪化を防ぐことができます。 |
| ☔️ 雨|危機的な時 |
| 「全く眠れない」「食事がとれない」「強い不安」や「死にたい気持ちが強まる」など、一人での対応が難しい状態です。 この段階では、緊急対応も含めて整理します。 |
クライシスプランで整理する主な内容
下表のようなクライシスプラン表を使用します。
ご本人だけで作成が難しい場合は、
晴るいろのスタッフが一緒に対話を重ねながら作成します。

〇〇さんの目標
仕事や趣味、何をしたいか、などの目標を記載します。
例)
・作業所に通所できるようになりたい
・A型作業所に通所できるようになり収入を増やしたい
※横と縦にスクロールできます
| ■ 安定している時(晴れ) | ■ 注意が必要な時(くもり) | ■ 危機的な時(雨) | |
|---|---|---|---|
| あらわれるサイン | 例) ・外出できる。 ・服薬忘れがない。 ・21時から入眠でき7時間ほど纏まった睡眠が確保できる。 ・YouTubeを視聴できる。 ・自分のことは自分でできる。 ・幻聴はあるが気にならない。 |
例) ・外出はできるが不安がある。 ・たまに服薬を忘れる。 ・21時に寝られずに23時頃になり途中で何度も目が覚める。 ・怒りっぽくなる。 ・洗濯物が溜まってきたり、ゴミを捨てない。 ・幻聴がうるさくなる。 |
例) ・外出できない。 ・服薬できない。 ・全く寝れない。 ・他者に対して被害的になり暴言、暴力がある。 ・受診にいけない。 ・会話が成り立たない。自分が何者なのかわからなくなる。 |
| 自分でできる対処・周りの人ができる対応 | 以下に「どのように対処・生活していくか」を記載します。 | ||
| 例) ・音楽を聴いて気分転換する。 ・散歩する。 ・外出して買い物をする。 ・YouTubeを視聴する。 ・普段と同じように規則正しい生活を送る。 ・確実な内服をする。 |
例) ・好きな音楽で落ち着く。 ・支援者に電話をして話を聴いてもらう。 ・追加で頓服を飲む。 |
例) ・頓服を飲んで横になる。 ・臨時で病院に受診する。 ・救急搬送してほしい。 |
|
| 以下に「どのように対処・生活していくか」を記載します。 | |||
| 例) ・話を聞いてほしい |
例) ・訪問してほしい ・黄色信号と伝えてほしい ・服薬状況の確認 |
例) ・臨時の訪問をしてほしい。 ・赤信号のサインになっていることを伝えてほしい。 ・「何もできない」「会話にならない」の状態の場合は、支援者の判断で病院に連絡して診察~入院まで調整してほしい。 |
|
※横にスクロールできます
| 医療 | 活動・つながり | 暮らし・家族 | その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 私の支援チーム | 以下に、本人の中で「相談できる支援者は誰に当たるのか」を記載します。 | |||
| 例) ・医師のA先生。 ・訪問看護師のBさん。 |
例) ・デイケアのCさん。 ・作業所のDさん。 |
例) ・両親。 ・相談支援員のEさん。 ・ヘルパーのFさん。 |
例) ・友達のGさん。 |
|
※横にスクロールできます
| 危機的な時の希望・計画 |
|---|
| 以下に「本人の希望はどうすることであるのか。」を記載します。 |
|
例) 病院へ臨時受診をして入院したい。 |
最後に、
私の苦手なストレスと対処の工夫を考えておきます。
※横にスクロールできます
| 私の苦手なストレスと対処の工夫 | |
|---|---|
| ストレス | |
| 例) ・対人関係のトラブル。 |
|
| 対処 | |
| 例) ・まずは目を閉じて深呼吸。 ・無理ならすぐにスタッフに相談する。 |
※作成した表を引き出しなどにしまわず、常に見えるところや外出用のカバンなどに入れ
て危機的な時にも見て対処できるようにします。
クライシスプランは、
ご本人の状態や希望を整理し、
支援者と共有することで力を発揮します。
また、晴るいろの対話を中心に支援を進める「対話型支援」は、
”オープンダイアローグ”の考え方を大切にしています。ご興味がある方は「対話型支援」もご覧ください。